Apr 24, 2009

会員制リゾートでの夢の別荘気分

最近よく聞く会員制リゾート。タイムシェアと言われることもあります。別荘を持つのは私の住宅ローンすら難しくしている一般庶民には難しいもの。維持費もかかり、なかなか手を付けられないでしょう。も、会員制リゾートには、様々な場所のリストを楽しむことができ、価格も断然低くなっています。完全な所有権ではないので、夢のセカンドハウスは違いますが、、うまく利用すれば非常に有益な制度ですね。
友人は、頻繁に韓国のお買い物やコンサートに行きます。好きなアーティストがいるため、海外旅行も全く苦にならないようです。海外旅行に行くのも、紛失や問題があると思いますが、海外旅行保険に必ず加入しているので、安心して行くようです。インターネットでも簡単に海外旅行保険に加入しそう金額的にもそれ程高くないそうです。海外旅行の達人だと改めて思いました。
「英語で使用されるアルファベットは全部で何文字ありますか?」と聞かれたら、多くの人は26文字と即答するでしょう。では「アルファベットはいつから26文字になったのでしょうか?」と一歩踏み込んで訊ねられたら、少し戸惑うかもしれません。

現在、一般に英語で使用されるアルファベットは26文字ですが、多くの言語の文字体系と同様に、全てが同時期に発明されたものではありません。一文字一文字には、それぞれ異なった成立の歴史があります。

このような文字の成立過程の違いを巧く利用して、ブランドメッセージを発信している企業があります。その代表的なものがイタリアの老舗ブランド「ブルガリ」です。数年前に銀座二丁目にオープンした旗艦店は、銀座の新たなランドマークとなりつつありますが、このビルの一階と最上階には大きくブランド名が表示されています。

--------------------------------------------
BVLGARI
--------------------------------------------

注意深い方は気付かれたかもしれませんが、音の上では「ブ=ル=ガ=リ」と認識されているはずなのに、表記の上では2文字目が U ではなく V となっています。これは何故でしょうか?

その答えはアルファベット「U」の成立過程にあります。紀元前7〜2世紀頃に使用されていたラテン語を古ラテン語と呼びますが、その時代のアルファベットは21文字のみで成立していて、その中に U は含まれていませんでした。V が[u]と[w]の音を兼ねていたと言われています。(同様に I も [i]と[j]の二つの音を表現していました)

その後もラテン語は変化し続けますが、やはり中世の頃まで U と V の区別は曖昧なままでした。つまり、現代の英語話者の感覚では U を使用したい箇所に V が充てられているというわけです。

この U と V の混在は、現在でもヨーロッパの由緒ある大学の構内にあるラテン語の格言や碑などでよく見られ、日本でもミッション系の大学で目にすることがあります。

卑近な例で恐縮ですが、私の学んでいた大学の食堂の入り口には「APPETTTVS RATIONI OBEDIANT」とありました。これは「食欲(あるいは欲望)は理性に従うべし」という意味ですが、やはり本来は APPETTTUS(食欲)という綴りのはずなのに U が V になっています。皆さんもご自分の母校に戻られた際に、このような格言と共に UV 表記を再発見できるかもしれません。

話を戻すと、U の代わりに V を使用した BVLGARI という表記は、ブルガリが自社ブランド名に敢えて古ラテン語のアルファベット表記を援用した、ある種の意匠と捉えることができます。ラテン語のように「歴史と伝統を有し、本物の品質と正統性を具えた」というメッセージを込めたロゴタイプと言えそうです。

現代では、ラテン語の実用は特定の職種や一部の地域に限られますが、広告の世界では、まだその用途は失われていません。広告制作や広報・宣伝に関わる方はご存知のように、ラテン語は現在でも企業やブランドまたはサービスのネーミングをする際の重要なソースとなっています。

流石にラテン語の単語を直接、流用することは少ないですが、援用したり一部を借用したり、また造語の一要素として利用したりと、使用頻度は決して低くありません。ただし、ここで取り上げた BVLGARI のように、ラテン語由来の単語ではなく、ラテン語の「文字要素」に表現の着想を得ているのはやはり稀なケースです。

ネーミングの源泉とまでは言いませんが、我々の世界ではラテン語はギリシャ/ローマ神話と同様に、外国語でのネーミング作業に煮詰まった際の駆け込み寺としての役割を担っているのも事実です。(紙幅の関係で、ラテン語の「単語」を起源とするネーミングの紹介が出来ませんでしたが、それはまた別の機会に譲りたいと思います)

ちなみに冒頭の質問「アルファベットはいつから26文字になったのでしょうか?」に対しては、明確な解答はありません。先に取り上げた古ラテン語での21文字から後代の古典ラテン語では23文字に増え、その後も長短の母音の数や音の表記にも変化が見られましたが、現代の26文字が確認されるのは、ラテン語から発展していったゲルマン諸語(英語もその一つ)の文字体系の中です。あえて言うならば、周辺地域の言語が相互に影響を及ぼしながら、それぞれの言語システムが変化していく長い過程の中で、という曖昧な解答しか導けません。

言語の生成過程や変化のプロセスは、一直線上の進化や発展の軌跡を描いているものではなく、長い歳月をかけて、自国や外国の文化の影響を受けながら、新旧の文法体系や文字体系を前後に行きつ戻りつしながら、変化を続けている生き物のようなものです。その変化を観察し、科学的に分析するには何世紀というマクロな視点が必要ですが、それは言語学者に委ねるとして、少なくとも小刻みな時代の変化に伴う言葉の変質やその兆候には敏感でありたいと、言語表現に関わるものとして思うこの頃です。

※本記事のオリジナル版 URL:http://www.citrusjapan.co.jp/global/11.html

----------------------------------------------------------------
GLOBAL INSIGHTS では、英文ライターによるネイティブ視点のコラム、及び広告制作を通して異文化間の調整を手がけるコーディネーターによる研究レポートを発信しています。
----------------------------------------------------------------

(執筆:シトラスジャパン株式会社 チーフコーディネーター/英文広告総合研究所 吉田 徹)

記事提供: シトラスジャパン株式会社(Citrus Japan, Inc.)

【関連記事】
“シトコム”で楽しく学ぶ英語
ラクダの群れにはご用心!? 〜商品名に見られる大文字/小文字表記〜
緊急調査 東日本大震災の日本ブランドへのインパクト
シトラスジャパン、企業向け Facebook 支援サービスを開始
Posted at 18:53 in Business | WriteBacks (0) | Edit
WriteBacks
TrackBack ping me at
Post a comment

writeback message: Ready to post a comment.